2019年度 理事長所信

公益社団法人 鯖江青年会議所

2019年度

理 事 長 所 信

 

 

スローガン

創造的破壊

~常識に囚われず、常識を疑い、新しい常識を創造せよ~

 

衝撃

「JCは意識変革団体である。」2013年、福井を訪問された当時の日本青年会議所会頭が、挨拶の冒頭で言い切った一言に入会6年目の私は衝撃を受けました。それと同時に、それまで目標も無くぼんやりと活動をしていた私の頭の中が、見る見るうちに澄み切っていくのを感じました。その瞬間に私のJC活動に対するそれまでの価値観が破壊され、新たな価値観が創られました。

 

 

変化

私は、26歳になる年に鯖江JCに入会し、今年12年目を迎えました。当時、父から社会人として人脈を広げる為に、異業種の集まる会にどこでもいいから入れと言われたことが入会のきっかけでした。入会当初は、まちを良くしようなどという考えは毛頭無く、先輩や近い歳のメンバーと活動することがただ楽しくて、無我夢中でJC活動に取り組んでいました。

「私は鯖江JCが大好きです。まちのため、仲間のために汗を流し、涙を流せる鯖江JCのメンバーが大好きです。」これは5年前、私が事務局長として初めて基本方針を書いた時の冒頭の一文です。この気持ちは今でも変わらず、鯖江JCの活動の中で、そう思わせてくれる経験を幾度となくさせて頂いたことがこの気持ちの根源だと考えます。

なぜ、その様な気持ちを持つようになったか。それから5年経った今考えると、まちのひと達の意識を変えるという、膨大な労力を要する活動を自分の利益を顧みず、真剣に取り組んできた仲間の姿が私の心を打ったからだと思います。

 

 

創造的破壊

JCから多くのことを学び意識を変革させられた私が、今このまち、この組織に必要なことは、このまちに住むひと、そして我々メンバーが当たり前だと感じている常識に疑問をもち、改善するために必要であればそれを破壊し、そこに明るい未来への種を蒔くことだと考えます。

世界中のすべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指し、2015年9月に国連サミットにて採択されたSDGs(持続可能な開発目標)がありますが、その原文の中に、目標とターゲットにおいて「最高に野心的で変革的なビジョンを設定している」とあります。野心的とは、大胆な企てを抱くさまであり、これはありきたりな改善の積み重ねでは達成できないことを意味し、そのありきたりなレールの延長線上にはない未来のビジョンを示していると考えます。我々の目的である明るい豊かな社会の実現を達成する為には、常識に囚われず根本的かつ大胆に発想を変える、まさに意識の創造的破壊が必要だと考えます。

本年度、我々鯖江JCは、国家はもちろん全てのステークホルダーが徐々に意識をし始めたこのSDGsにコミットすることで、全ての国家、全てのステークホルダー、及び全ての人とのグローバルパートナーシップを感じると共に、まちのリーダーとして率先して持続可能な世界の実現を目指す活動を行い、意識変革団体として危機感をもってこのまちの人々に意識の創造的破壊を行って参ります。

 

 

まちのための破壊と創造

鯖江市は現在、牧野市長の強いリーダーシップの下、日本国内だけではなく世界からの注目度も高く、メディア等でも何度も取り上げられるようになりました。鯖江のメガネの知名度は年々高まり、平成29年3月に鯖江市が行ったWEBアンケート調査では、今治のタオルに次いで鯖江のメガネが2位というデータもあります。また、人口も県内で唯一、平成27年から3年連続増加をしております。しかしながら、まだまだ取り組まなければならない課題も多く、明るい豊かな社会を目指す我々にはそれらの解決に努める使命があります。

それらの課題の多くは、まちのひとが常識に囚われていることで原因に気付かずにいたり、原因が分ったとしてもそれらを打ち破る術を見出せずにいたりすることで解決にいたっておりません。

本年度は、まちの課題解決に向け、まちのひとの意識の中にある常識に楔を打ち、破壊する活動を行って参ります。そして、まちのひと一人ひとりが、「誰かがやってくれるから自分はいい」ではなく、「自分たちのまちは自分たちで創る」という意識の破壊と創造に取り組んで参ります。

 

 

世界観の壁を破壊

子供たちに伝えたいこと、それは「世界は広い、そして人生は楽しい」ということです。

福井県の子供の学力は毎年全国トップクラスを誇っています。我がまち鯖江も学校教育において、IT(プログラミング)教育や平成32年からの新学習指導要綱を見据え2年前倒しで小学校3年生からの英語教育の実施、地場産業の魅力や郷土愛を育むための、ものづくり体験・職場体験教育に取り組んでおります。これらの政策は素晴らしく、私も鯖江市の行政を誇りに感じています。

当然勉強することは大事です。これから大人になり、自身の生業を決めていく上での選択肢を増やす大きな要因になってくるからです。しかしながら大人になる過程において、壁にぶつかり、先へ進めないことで感じる自分自身への諦め。与えられたレールを踏み外したことによる人生への悲観。私はそれこそが子供たちにとって最も避けさせたい事であり、悲しむべき事であると考えます。学校だけが全てではない。自分の家庭だけが全てではない。世界は広いのです。そして、大人も子供との関わり方を見つめ直さなければなりません。子供の成長を阻まないような関係性を培うことで自立した子供を育てることにつながります。

そして自分で考えられる自由を得た子供たちは自ら学びたいと思い勉強します。そして自分の力で自らの人生を豊かにしていきますし、その力を備えています。

本年、鯖江JCでは、子供たちに今いる環境が全てではないということ

に気付きを与える活動を行い、自ら物事を判断し人生を切り拓くことができる子供たちを育成して参ります。

 

 

創造的破壊を成し遂げるための人材

人は本能的に変化を嫌います。居心地の良い現状を変えることは多かれ少なかれストレスを感じるからです。その人の集団である組織をまとめ上げ、組織やまちに変革をもたらすためには、強いリーダーシップが必要であります。

我々、鯖江JCのメンバーは現在、一人ひとりが鯖江JCを含め、会社や地域でそれぞれが活動する組織のリーダーであります。一言でリーダーと言ってもその種類は専制型、民主型、放任型等その他にも様々あり、それらに求められる能力もまた様々あります。いずれにせよ、これからその組織に変革をもたらし、より良い方向へと導いていくためには、一人ひとりが強いリーダーであることが必要であり、その自覚と責任を持ち合わせていなければなりません。

また、前述の通り持続可能な世界の実現のため世界規模でSDGsを取り入れた動きが活発になってきている中、まずは我々がそれを理解し、このまちの人々に広めていくことが、リーダーとしての役目だと考えます。

本年、鯖江JCは、まちや組織に変革をもたらし、創造的破壊を成し遂げることができる人材を育てる研修に取り組んで参ります。

 

 

変革者たる会員の増強

昨年創立55周年式典は55名のメンバーで迎えることができました。これは鯖江JCを勢いづけるのに大きな力となりました。しかしながら、入会年数が浅いメンバーが増え、JCの事をまだよく分かっていないメンバーが増えたとも言えます。今後この組織を引っ張っていくメンバーとなってもらうよう会員育成に取り組むと同時に、会員拡大に取り組みます。

会員拡大については、ここ近年続いている全員拡大の意識をさらに高め、更なる会員の増強に努めます。また、年々女性会員の入会も増え、昨年は会員数が5名ではありますが、人数及び全会員に占める女性会員の割合が県内LOMで1位となりました。そもそも社会には男性と女性が約半数ずついる中で、日本のJCの現状は完全に男性中心の組織になっています。明るい豊かな社会の実現を目指す我々としては、男女比を1:1とし、その中で議論を戦わせ、より良い事業を作りあげていくことが理想の姿であると私は考えます。

そこで、本年我々は、創立60周年までの今後5年間で、会員数60名、女性割合20%を目指し、近年の会員拡大においての良い流れを途切れさせないよう、そして勢いを衰えさせないよう取り組んで参ります。

 

 

創造的破壊を成し遂げるための組織

 「楽しくなければJCじゃない。」ずっと先輩方から言われてきた言葉です。変革には痛みが伴うと思います。メンバーの中には、本年JC活動が辛くて辞めたいと思うメンバーも出てくるかもしれません。だからこそ、一人ひとりが努めて楽しく活動しましょう。皆さんには仲間がいます。まちのため、仲間のために汗を流し、涙を流せる鯖江JCのメンバーがそばにいます。今この時代、この時、共に活動できる仲間がいること、JCに送り出してくれる家族や会社があることを喜び、全てに感謝できる、メンバー全員がそのような気持ちをもち活動する組織にしていきたいと考えます。

 

 

破壊の先に

技術発展の特異点を過ぎたとも言われる昨今。グローバル化が益々進み、AIの進歩、異常気象による災害発生の増加等、我々を取り巻く環境は加速度的に変化をしていくと考えられます。そして、それらから生じる問題のシワ寄せは、我がまちのような地方に顕著に現れます。そのような状況下において、現在、また今後起こる様々な課題を解決し、明るい豊かな社会を実現していくために必要なことは、常に社会を変革し続けることであります。

鯖江市は、市民主役条例の下、JK課やOC課、地域活性化プランコンテスト等、市民一人ひとりの小さな声を集め、建設的な大きな声とすることによりふるさとの再生に向けて喜びや痛みを共有、共感できるまちづくりを目指しております。そして様々な価値観が存在する現代において、多様性を認める風土が培われているまちであります。

そのような現状の中、我々鯖江JCの使命は、更なるまちの発展を目指し、まちの人々の意識に創造的破壊をもたらし、変革を起こしていくよう導いていくことであります。常識に囚われず、常識を疑い、新しい常識の創造のため、先ずはこのまちから始めましょう。そして世界を変えましょう。

 

今ここに同じ志を持った同士が集いました。

何も怖くありません。

皆で挑みましょう。

創造的破壊の先にある、光り輝く未来を夢見て。

 

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