2023年度 理事長所信

公益社団法人 鯖江青年会議所

2023年度

 

理 事 長 所 信

スローガン

俺がやらずに誰がやる!!

~ 個性で彩り、未来へ結ぶ ~

 

はじめに

鯖江青年会議所は1963年10月に日本の混乱の中に未来を憂いて新生日本の再建の担い手となるべく誕生し、本年、鯖江青年会議所の明るい豊かな社会の実現に向けた歩みは60周年の大きな節目を迎えます。「鯖江青年会議所しかない時代」から「鯖江青年会議所もある時代」と言われるようになった昨今、さまざまな社会問題を解決できるNPO法人やNGOが活躍されている中で、私たち鯖江青年会議所は何者であり何を成せるのか。創立60周年を迎える本年、私たちは改めて創立の原点に立ち返り、その志を胸に課せられた使命を思い起こす必要があります。

私たちは次世代を担うリーダーです。リーダーとは組織を束ね、周囲を巻き込み影響を与え、導いていく存在です。私たち鯖江青年会議所はリーダーとしてまちの発展、課題解決のため率先して行動していかなければいけません。そこには言い訳もへったくれも無く、ただひたすらに泥臭く行動あるのみ、「俺がやらずに誰がやる!!」の心意気のみこそ必要です。現在を生きる私たち私たち一人ひとりが、先輩方が滾る情熱を注いで築いてこられた歴史と伝統を受け継ぎ、次代を荷うリーダーとしての自覚と矜持を持ち、「俺がやらずに誰がやる!!」の心意気を大きく掲げ、各々の個性を燦々と輝かせることで鯖江青年会議所をさらに発展させていきます。

 

60周年を迎えるにあたって

1963年に鯖江青年会議所が誕生し、半世紀以上に亘りその時代時代に直面する課題に対し、崇高な志を以て活動されてきた先人たちの青年会議所運動は脈々と紡がれ、今やここ鯖江市、越前町の地に根付いています。

地域社会に求められる組織や人財は時代の流れの中で、その都度大きく変化してきました。私たちが実現しようと探求している明るい豊かなまちとは何か、目まぐるしく変化していく時代と共にその答えも変わっていきますが、時代の変遷のなかでも私たちは変わらず伝統の継承という責任、そして将来を創造するという責任を荷っています。

創立60周年を迎える本年度は、私たちは歴史を継ぐ者として、先輩方が英知と勇気と情熱を絶やすことなく築いてこられたこれまでの歴史の重み、今まで培ってこられた鯖江青年会議所としての矜持を振り返るとともに、本気でまちに貢献する高い志を持つ組織として継承すべき熱い想いを胸に刻みます。また、私たちの活動にご理解、ご協力をいただいた関係者の皆様に改めて謝意を示し、60周年以降も鯖江青年会議所が益々地域に必要とされる団体であるために65周年までの展望を公に示します。

過去と未来をつなぐ節目の年である本年度、私たちは更なるまちの発展のために志高くその歩みを紡ぎ、その存在意義を今以上に大きなものに昇華させて未来へ結んでいきます。

 

愛着を深めるまちづくり

時代の変遷とともに私たちを取りまく社会環境も大きく変わり、同時にまちが直面する課題も種々様々に移ろうなかで、鯖江青年会議所は愛する郷土の発展を目指し活動地域である鯖江市、越前町において、その時代時代に合わせた様々なまちづくり運動を展開し、地域の活性を促しながらまちへの影響力を発揮してきました。しかし、依然として多くの課題が社会全体の大きな壁として立ちはだかる昨今、私たちが活動する鯖江市、越前町においても例に漏れず、立ちはだかる多くの課題は地域の活力にも大きく影響を及ぼしています。

このような状況を打破し活力溢れるまちを取り戻すだけでなく、まちを成長、発展させてその未来を明るいものにしていくためには、まちに関わる一人ひとりがこのまちに愛着を持ち、魅力を感じることでまちへの関心を深めていく必要があります。まちの人々の関心を深めていくことで、より多くの人々が課題に向き合い、自らの力で可能性広がるまちの未来を創造していけるようになります。

鯖江市、越前町には、地域資源、産業、文化、伝統、土地柄、人柄といった多くの魅力や愛着を育める環境が存在します。可能性を無限に秘めたわたしたちのまちの発展のために、まずは私たちがまちの魅力をまち全体に浸透させていかなければいけません。そのためには私たち自身がより一層地域の特色に関して理解を深くし、自分たちの住むまちにさらなる魅力を感じてもらえるために何ができるかを考えていかなければいけません。その上で、このまちの良さを関わる多くの方々に知っていただき、自らがまちのために貢献したいと思うきっかけを創っていくことが必要です。

まちの未来を創造するのはこのまちに住む一人ひとりです。私たち鯖江青年会議所が私たちだからこそ出来る魅力あるまちづくり、地域振興を通して影響力を発揮し、地域とまちの一人ひとりを深く繋ぎ、関心を深め、拡げていくことで、まちに住む一人ひとりによるまちの未来創造を実現していきます。

 

 

記憶に刻むエモーショナルな青少年育成

子どもの頃の様々な実体験は、子ども達にとってかけがえのない気づきの糧となります。その糧が多ければ多いほど、子ども達が自らの人生を築いていく上での大きな活力の源となり、子ども達の将来の可能性を拡げていきます。

スマートフォンやインターネットの普及による情報化社会の発達は、子ども達に多くの情報や映像を世界中から収集し、間接的に学んだり疑似体験をしたりすることが容易にできる環境をもたらし、知識や情報を得るということに関してだけで言うと一昔前に比べれば大変利便性に富んだ世の中になりました。しかし、子ども達が生涯に亘って健全な心と身体を培い、自分の夢の実現に向かってしっかり努力し、豊かな人間性を育んでいく上では間接的に得た知識や情報を通して解釈するだけでなく自らが直接体験することも重要です。子ども達は直接的な体験や物事との触れ合いを通して感情を震わせて、自らの興味や意欲を掻き立てることで実際の生活や社会の在り方を学んでいきます。そしてそこで得た知識や考え方、経験を基に、それぞれの人生を築いていきます。子どもが大人になるということ、それは彼らが自らの手で自らの人生を切り拓いていくということです。子ども達の成長の過程を健やかにし、彼らの将来の可能性を限りなく拡げていくには、自らの手で自らの道を切り拓く糧や原動力となる、感情を震わせるほどの実体験が必要です。

「育成の鯖江青年会議所」。鯖江青年会議所の活動に携わったことがある方ならば一度は聞いたことのある言葉だと思います。鯖江青年会議所は創立以来、独創性と機知に富んだ青少年育成事業を実践し続け、まちの青少年の健全な成長の一翼を荷ってきました。60周年の記念の年である本年、私たちは改めて鯖江青年会議所の青少年育成事業の原点に立ち返り、この伝統を踏襲するだけに留まらずさらに発展させて、子ども達にとって自らの可能性を切り拓く糧となる青少年育成事業を実施します。

この事業に携わり、自らの可能性をその手で切り拓いた子ども達は将来、地域社会で活躍し我々以上に明るい豊かな社会を実現していくことでしょう。

 

全員拡大と会員開発

青年会議所の使命には、「青年会議所は、青年が社会により良い変化をもたらすための発展と成長の機会を提供する」とあります。私自身、青年会議所に入会し、熱い志を持った仲間に囲まれて苦楽を共にしながら事業を構築し、様々な活動に従事させていただく中において、JCの三信条である「修練」、「奉仕」、「友情」を直に体感することで、自己の成長を実感することができました。青年会議所は「大人の学び舎」だとよく言われますが、私は「自分の可能性を拡げられる場所」だと考えます。何を成すかは自分次第ですが、今までの自分が成し得なかったことが成せる場所、それが青年会議所だと考えます。

JC運動は自己成長の機会を提供できる場です。「明るい豊かな社会の実現」のため、人のため、まちのためにと考えられる仲間を増やしていく上で会員拡大は必要不可欠です。会員拡大こそがJC運動の根源であり、私たちが全員で取り組んでいかなければいけない運動です。

しかし、人材をただ闇雲に確保するだけで人材育成を疎かにし、成長を人任せにしてしまっては組織というものは衰退していきます。育成の方法に答えや正解があるわけではありませんが、人は一人では育ちません。既存会員である私たちが新入会員一人ひとりに寄り添い、導き、鯖江青年会議所に脈々と受け継がれてきた想いを共有し醸成し、彼らの成長を促していかなければいけません。

私たち既存会員は自らの活動や運動に対して誇りを持ち、同じ志を持った仲間を増やし、個々が成長する機会を提供していくだけでなく、これまでの手法にとらわれず新入会員の才能を私たち自身の手で伸ばしていかなければいけません。常に未来を創造する組織である鯖江青年会議所を着実に次代に継承していくために、会員全員が一致団結し会員拡大を行い、新入会員一人ひとりを取り残すことなく会員開発を行っていきます。

 

 

縁の下の力持ちの事務局

組織が高いパフォーマンスを持ち、内外に活躍の場を広げて行く為には、まずは根幹がしっかりとしていなくてはなりません。根幹が脆弱な組織はその能力を十二分に発揮することなく、いずれ瓦解してしまいます。青年会議所は明るい豊かなまちの実現を目指して日々活動しています。その目的を全うするには、組織としてより一層成熟していかなければいけません。

鯖江青年会議所の根幹は事務局です。本年度の事務局は受け身ではなく、常に主導権を持って会を運営し、会議所内における情報交換を徹底し、更にまちへの情報発信を積極的に行い私たちが実施している活動を周知し、会員一人ひとりのJC運動への質を高めていくことで、会員一人ひとりがその能力を100%発揮できる環境創りをしていきます。

組織の根幹たる事務局が、私たちが目指す明るい豊かな社会の実現のため、鯖江青年会議所の強固な土台として下支えを全うし、60年の長きに亘る歩みで築き上げた鯖江青年会議所の存在意義をさらに大きなものへと飛躍させていきます。

 

 

むすびに

明るい豊かな社会の実現を目指し活動している私たち青年会議所は、何よりもまちに存在感を発揮し、影響力を行使していかなければなりません。私たち青年会議所は次代を荷うリーダーを自負しています。かつての先輩方がそうであったように、新しいことに挑戦し、現在を変えていく旗頭である私たちは、現状に甘んじることなく、何事も人任せにせず、常に率先垂範でいなければいけません。

 創立60周年を迎えた本年度、私たちは次代を荷うリーダーとして、まちの未来を切り拓く存在として、一人ひとりが設立の志を胸に責任と自覚を持ち、自己修練に励みながらまちに対して様々な活動を展開していきます。

私たち一人ひとりが「俺がやらずに誰がやる!!」の心意気で、泥臭くまっすぐに各々の個性を輝かせていくことで、偉大なる先輩方が築き上げた鯖江青年会議所の存在感と影響力を今以上により大きなものにして、まちの未来へと結んでいきます。

 

 

スローガン

俺がやらずに誰がやる!!

~ 個性で彩り、未来へ結ぶ ~

 

基本方針

 

一、創立60周年記念式典 過去と未来を結ぶ式典の開催

一、創立60周年記念事業I

愛着を深めるまちづくり事業の開催

一、創立60周年記念事業II

記憶に刻む青少年育成事業の開催

一、拡大意識の醸成と全員拡大

一、寄り添う新入会員開発

一、主導権を持った事務局

一、存在感を発揮していく広報活動

一、福井ブロック協議会との緊密な関係構築

一、100%例会の達成

一、率先垂範な組織運営

一、JC運動の検証と継承

投稿日:2023年1月1日 更新日:

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