理事長所信-2017


2017年度 公益社団法人鯖江青年会議所

第55代 理事長 澤田 渉平


理事長所信

スローガン

共に挑戦!そして感動へ!

 

○はじめに 

この地、鯖江市に若い英知が集結し、日本の混乱の中に未来を憂いて新生日本の再建の担い手となるべく1963年10月に鯖江青年会議所が誕生しました。それから半世紀以上の長い月日が流れても尚、鯖江青年会議所には設立当時から変わらず連綿と受け継がれてきた事があります。それは設立趣旨書にも書かれている「同志的結合に築かれた連帯感ときびしい使命感、そして共通の目標に向い青年の情熱をもって挑戦し、邁進し貢献する行動」を常に実践してきた事です。
私自身も先輩方が常にそれを実践してきた姿を間近で目撃していますが、成功ばかりではなく時には失敗するケースもありました。しかし常々教わってきたのはJCでは失敗よりも挑戦して行動する事こそが何よりも大切だという事です。だからこそ私たちJCは失敗することを恐れず、より素晴らしい地域の未来を築く為にはどうすれば良いのか真剣に考え、同志と共に夢を語り、成功に向かって全力で挑戦していかねばなりません。
連綿と受け継がれてきた高い志と熱き想いを胸に、易々と越えられる身の丈に合った挑戦ではなく、より大きな目標に向かって共に挑戦しましょう。私たちJCの使命である、明るい豊かな社会を築き上げるためには不断の挑戦が必要です。

 

○会員の拡大

鯖江青年会議所もかつては100名近い会員が在籍していました。隆盛を極めた時代から約25年、2017年1月現在は32名でのスタートとなり、およそ人数は1/3にまで減少しています。この状況下に於いて会員拡大は急務ですが闇雲に拡大と叫んでも思うように効果はあがりません。なぜ会員数の減少を食い止められなかったのか、どうすれば拡大が成功するのか事前にしっかりと考えねば効果はあがらないでしょう。けれどもそれは誰かに任せるのではなく自分自身の課題とも捉え、組織が一丸となって会員拡大に挑戦する必要があります。

会員拡大もJC運動そのものです。組織が一丸となって候補者に想いを伝え、共感を得て巻き込んでいかねばなりません。その為にもまず会員一人ひとりが情熱を持って挑戦する気概がなければ候補者に想いは伝わりません。既存会員に温度差があるのも事実ですが、それをそのままで良いと思わず、全員が同じ目標を持って行動できるよう想いを伝播させていきましょう。その為にも私たち自身が今以上にJCを好きになりましょう。好きになればその良さを伝えたくなるはずです。

そして決して疎かにしてはならないのが新入会員の育成です。JCは意識変革団体と言われていますが、それはJCに入会した新入会員の意識をも変えるという意味でだと思います。私自身も当初はJCの志である「明るい豊かな社会の実現」の理想すら知らずに入会しました。しかし先輩方の姿を見て勉強させていただき、そして楽しませていただいて鯖江青年会議所が好きになりました。私たち既存会員は新入会員がJCを好きになり、そしてここで挑戦したいと思える環境を作りましょう。そしてその先にある感動を手に入れる事が出来ればもっともっとJCが好きになり、想いを共にする同志が増えていくはずです。より多くの同志がいれば間違いなく今以上に私たちの運動も強さを増し、地域に与える影響力や存在感も大きくなります。

これからの強い鯖江青年会議所を作るには会員拡大からです。

 

○リーダーとしての気概

私たちJCは地域を牽引するリーダーを自負し、明るい豊かな社会の実現へ向けて率先してまちづくりやひとづくり運動を行っていますが、この運動をより大きなものとするためには自負だけではなく、地域から信頼されるリーダーでなければなりません。

リーダーとは先頭となって集団を導く存在であり、そして先導する存在には知識や体力、調整力や統率力等の多くの資質が求められます。しかしそれ以上にまずはリーダーとしての気概が必要ではないでしょうか。

私たちの運動は決して簡単なものばかりではなく、地道に継続せねばならないものや、他者に先駆けて行う未知の領域への挑戦もありますが、そのいずれにも高い志を持って挑むからこそ多くの困難が伴います。困難に屈せず、地域から信頼されるリーダーである為にもリーダーとしての気概を養い、自負だけではなく志を実現できるよう行動につなげなければなりません。私たち自身もまた成長過程の青年であり、完璧な存在ではなく時には大きな失敗をするかもしれませんが、それでも困難に屈せずに立ち上がり、挑戦を続けていけば必ず自己の成長につながり、さらには成長した私たちの運動が実を結んで今以上に地域からの信頼を得られるはずです。

記録にも記憶にも残る、会員全員が感動する研修に挑戦してリーダーとしての気概を養いましょう。

 

○自分たちの手で、まちに感動を

近年、地方創生が叫ばれ、自分たちのまちは自分たちで努力して活性化していかねばならない時代へと突入しました。それは私たちの生活する地域も例外ではありません。越前町の人口は既に減少しており、鯖江市の人口も一見すると増加傾向ですが、この先間違いなく加速度的に減少が進み社会にとって大きな重荷となってきます。

地方創生には安定した雇用の創出や、人口の流入、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえ、時代に合った地域をつくり、地域間の連携を推進する事で、地域の活性化とその好循環の維持の実現を目指す必要がありますが、私たち鯖江青年会議所としてできる事、やらねばならない事はなんでしょうか。現実問題として鯖江市にも越前町にも抱える課題は山積していると思います。しかし私たちは行政とは違う立ち位置にあり、夢を語り挑戦する事ができる団体です。

過去のまちづくりでは地域住民に誇りや郷土愛を育む素晴らしい事業を行ってきましたが、今後は地域のみならず外からの視点も大切にせねばなりません。このまちには産業や特産品で既に誇れる確かなものがあります。それらを上手く活用して更なる魅力としていきましょう。人を呼び込む事によって生まれるビジネスチャンスや投資の可能性、そこからの経済活性化と人口の流入による好循環が期待できます。

そのためにも今こそこの地域のみならず、もっともっと多くの人が感動できる様な魅力の創出を行い、国民の誰もが認識できる日本全国に轟くまちを目指し挑戦しましょう。一見すると遠回りかもしれませんが、それが必ずこのまちの人々も今以上にまちに対しての誇りや郷土愛を育める事へともつながります。私たちの手でやり遂げましょう。

 

○未来を担う子供たちに感動を

技術革新が著しい現代社会、今後益々テクノロジーは進歩して私たちの想像もつかないような未来が待ち受けているでしょう。仮想現実や拡張現実といった新技術もいずれは当たり前の存在となり、人工知能も数十年後には人智を越えるかもしれませんが、どれだけ時代が変わっても常に自分と向き合う相手がいて、人と人が心を通い合わせなければならない事を決して忘れてはなりません。

そしていつの時代も子供たちは未来を担う存在であり、未来の担い手には時代に左右されずにまっすぐ生き抜くたくましい心が必要です。その為にも自らに限界を決めず、壁を乗り越えようと常に挑戦し続ける事と相手を思いやる大切さを学ばねばなりません。また、その大切さを伝えて子供たちを導く事が私たち大人の使命です。

しかし子供たちに言葉だけで説いてもなかなか理解はしてもらえません。子供たちが身をもって体験して、一生心に残る感動を経験する事が必要ではないでしょうか。子供の頃に受けた感動はその後の人生に必ず強く影響します。

時代が変わっても相手を思いやる気持ちを忘れず、そして常に挑戦する志を忘れなければ時代に左右されず、未来を担う大人へと成長します。私たちは未来を見据え、子供たちがまっすぐ生き抜くたくましさを育みましょう。

 

○結びに

私は鯖江青年会議所が会員一人ひとりにとって誇れる組織であって欲しい。鯖江青年会議所が地域住民からも行政からも今まで以上に頼られる存在でありたい。そして鯖江青年会議所という存在を日本全国に轟かせて誰もが知っている存在にしたい。

鯖江青年会議所がそんな素晴らしい組織になれば必ず明るい豊かな社会が築けると信じています。そんな明るい未来展望を言葉にする事は容易でも、実現する事は困難極まりない事は分かっています。それでも夢見て挑戦を諦めない気概が大切であり、実現できると信じる強い意志が必要です。私たちは誰かを巻き込み、意識を変革する立場の側に立っています。だからこそ常に先頭を走る挑戦者でなければなりません。

JCにはLOMの例総会以外にも本会の事業等、数多くの参加機会が与えられています。そこに意欲を持って参加し取り組む事で地域の為にもなり、そこからつながる交流もあれば自身の学びにもなり得ます。

そして忘れてはならないのが、私たちが目指す明るい豊かな社会には自分自身と会社や家族といった身近な存在も含まれているという事です。私たちはJC活動だけを行えばいいのではなく、会社に身を置いて経済活動を行い、家に帰れば家族が待っています。何か一つが欠けていても決して明るい豊かな社会へは辿りつけません。

だからこそ私たちは全力でひたむきに全てに打ち込んでいきましょう。その先にやってよかったと感動溢れる未来が待っています。そしてその想いが必ずまちを変え、ひとを変え、必ず明るい未来へとつながります。

 


 

 スローガン

共に挑戦!そして感動へ!

基本方針

一、会員全員が全力で挑戦して感動を実感する運営

一、例会・事業への積極的な参画

一、100%例総会の設営

一、会員全員が全力で挑戦する組織的な会員拡大

一、地域を牽引する気概を持つリーダーの育成

一、会員全員で日本全国に轟くまちを目指す事業の実施

一、まっすぐ生き抜くたくましさを育む青少年育成事業の実施

一、事業の検証と継承